将棋で新王座誕生！　斎藤慎太郎新王座ってどんな人なの？

昨日行われた王座戦最終局にて、斎藤慎太郎七段が中村王座に勝利し、これにより斎藤慎太郎新王座が誕生しました。

イケメン棋士としても有名な斎藤七段ですが、その実像については知られていない部分もたくさんあります。

ですので、今回は斎藤慎太郎七段の人物像に迫っていきましょう。

・詰将棋の鬼

詰将棋とは将棋の最後の局面で、玉を最短手数で詰ませるものです。

詰将棋が強いと将棋も強いと言われる事があるほどで、非常に難しい反面、楽しさもあります。

さて、詰将棋と言えば藤井総太七段が有名なのですが、実は斎藤慎太郎新王座もずば抜けています。

ご本人も公言しているほど詰将棋好きであると同時に、その終盤力の強さも定評があります。

詰将棋解凍選手権では第6回で3位、第7回で5位、第8、9回では連続で優勝するほどの腕前を持っているのです。

藤井総太七段が登場するまで、詰将棋と言えば斎藤慎太郎という時代もありました。

・人柄も素晴らしい

斎藤慎太郎七段と言えば本当に低姿勢な棋士としても有名です。

指導対局などでも非常に高評価ですし、生中継の時なども穏やかな人柄が滲み出た話し方をされています。

将棋ファンからも愛されている棋士であり、実力も素晴らしいので人気はうなぎ上りになっていますね。

また斎藤慎太郎王座と師匠の畠山鎮七段の師弟愛についても話題になる事があります。

【第66期王座戦 五番勝負】
「斎藤慎太郎七段 悲願の初タイトル」

10/30(火) 中村太地王座 vs.斎藤慎太郎七段の第５局は、斎藤七段が109手までで勝利し、２回目のタイトル挑戦で悲願の初タイトル『王座』を奪取しました。
ただいま、感想戦を生放送中です。

▼視聴https://t.co/eGqfefiGG8 pic.twitter.com/vgZQLWMXCw

— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) 2018年10月30日

斎藤慎太郎王座がタイトルを取った後、師匠の畠山鎮七段がこのようにコメントを出しています。

斎藤慎太郎王座が畠山七段に恩返しするかどうか、という事も話題に上がりました。

将棋界では弟子が師匠と対局をして勝つ事が恩返しだと言われています。

・師弟愛も素晴らしい

将棋界ではランク付けがありC級1組、2組、B級1組、2組、そしてA級と別れています。

斎藤慎太郎王座がB級2組にいる時、師匠の畠山七段はB級1組で待っていました。

しかし、斎藤慎太郎王座が快進撃を続けB級1組に上がった時、畠山七段がB級2組へと陥落してしまったのです。

これで斎藤慎太郎王座が畠山鎮七段に恩返しをするのは難しくなったと考えられていましたが、 それだけで終わらないところにドラマがありました。

畠山鎮七段は翌年のB級2組でずば抜けた成績を出し、B級1組への復活を果たします。

そして、2018年の順位戦では師匠の畠山鎮七段が弟子の斎藤慎太郎王座に勝利し、恩返しをさせなかったという熱いエピソードもあります。

しかし、その他の対局で斎藤慎太郎王座が畠山鎮七段に勝利していますから、恩返しが全く出来ていないわけではありません。

・まとめ

斎藤慎太郎新王座の誕生を喜んでいる人は非常に多いですね。

中村太一前王座も大変素晴らしい差し回しだったので、両者にねぎらいの言葉を掛けたい人も多いのではないでしょうか？

羽生世代や藤井七段が話題になりやすい将棋界で、若手が台頭しているのだと示した王座戦になりました。