ハーケンクロイツの本当の意味って何なの？

某アジアの歌手グループが問題があるとされているTシャツや帽子を着用した事が話題になっています。

そして、その問題があるとされている帽子に描かれていたのがこのハーケンクロイツ。

ナチスが大々的に採用したマークとして知られていますが、これはナチスが作ったものではありません。

今回はハーケンクロイツの意味や起源などに迫ってみましょう。

・ハーケンクロイツの意味

そもそもハーケンクロイツ（スワスティカ、逆卍、右卍とも言う）は宗教的な紋章です。

東洋にも西洋にも同じ紋章があり、その起源が異なっています。

まず東洋からですが、東洋ではヒンドゥー教、仏教で吉祥の印として用いられてきました。

また仏教を象徴する記号としても卍が使われてきたのです。

漢字でもあり、家紋でもあるというところに特徴があります。

次に西洋ですが卍は太陽十字から派生したという説があります。

これは光明神を象徴する紋章として用いられてきました。

もちろん、そこから派生しているハーケンクロイツも同じ意味になります。

光明神は、世界の歴史の終わりと始まりの刻に、世界を統一し、かつ、世界を破壊し、再生する。

ゆえに、このシンボルを使用する者は、「光明神を信仰する者達＝イルミナティ」であり、世界の統一（統一世界政府、ワンワールド）と、世界の破壊と再生を、望む者である。

出典　wikipedia

西洋では主にファシズムに共鳴している団体などがよく使うマークなのだそうです。

また東洋的な意味と同様に幸運の印とも言われています。

・ナチスが採用した理由は？

簡単に説明すると

・ドイツの考古学者が遺跡の中で逆卍のマークを見つけた

・インド・ヨーロッパ語族の宗教的シンボルだと位置づけた

・アーリア人（インド・ヨーロッパ語族）の象徴だと考え、ナチスが採用した

という流れになります。

つまり、自分たちのイデオロギーに対してとてもしっくりと来る紋章が出て来たので採用したという事です。

このマークがナチスの悪行の象徴のようにも考えられていて、現在では幸運の印だと思える人は少ないかもしれません。

しかし、元々の意味としては幸運の証や光明神の象徴です。

紋章自体に問題があるのではなく、それを悪用した人たちがいたという点に責められるべき問題があるのでしょう。

物に罪はないと言われる所以と同じですね。

・まとめ

今回はハーケンクロイツの意味と起源についてまとめてみました。

調べる前までは意味について全く知らなかったのですが、知ってみるとなんだか複雑な気持ちになります。

元々はとても良い意味の紋章だったのに、今は悪い紋章にしか見えないのは残念ですね。