ローマ法王が同性愛を懸念！同性愛に反対の理由と経緯は？

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が同性愛について否定的な意見を出したことが話題になっています。

フランシスコ法王はインタビューに答える形で同性愛は「流行」だと言っています。

そして、この「流行」が聖職者候補生に悪影響を与えるのではないか？　と懸念をしているのです。

そもそもローマ・カトリック教会は同性愛の傾向がある人々は聖職に就く事が出来ない規定を作っています。

今回はローマ・カトリック教会が同性愛に対して否定的な意見を持っている理由に迫っていきましょう。

またフランシスコ法王は以前、同性愛者に対する寛容な姿勢を示していた事実にも触れていきます。

・同性愛とカトリック

どうしてカトリック教会は同性愛に対して否定的な意見を持っているのでしょうか？

それは性行為が神聖なものだとされているからなのです。

そして、性行為は生殖のための行為であり、快楽を求める行為や生殖に結びつかない性行為について否定的な考えを持っています。

同性愛ではもちろん子供を授かる事は出来ません。

ですから、ローマ・カトリック教会としては同性愛を罪深いものとして位置付けているのです。

ちなみに避妊も許されないという宗派もあるようで、性行為というのはあくまでも生殖するためのものという考えを一貫している人たちもまだまだいます。

しかし、今回インタビューで同性愛について憂慮していると言ったフランシスコ法王ですが、以前は同性愛者の男性に対してとても寛容な言葉を掛けています。

・2013年の発言

フランシスコ法王は2013年に同性愛者の男性に対して、神があなたをそのように作ったのだと言葉を掛けました。

そして、性的嗜好は「問題ではない」と明言したのです。

それだけではありません。

フランシスコ法王は以下のような言葉も掛けたと言われています。

「それは問題ではない。神はあなたをこのようにつくり、このままのあなたを愛している」

「あなたも自分自身を愛しなさい。人々の言うことを心配してはいけない」

しかし、同性愛に対する寛容な姿勢というのはもちろん、ローマ・カトリック教会の考えとは対立します。

その後、どのような経緯があったのかは分かりませんが、フランシスコ法王の考えが変わってしまったのでしょうか？

私個人としては変わっていないと考えます。

なぜなら、2013年の会話は法王としてというよりも、個人的な会話という側面が強いからなのです。

法王としては同性愛に対して憂慮しなければなりません。

カトリック教会の頂点にいるのですから、自由意志で話せるわけではないのです。

しかし、個人的な範囲で言えばフランシスコ法王は2013年の頃から変わっていないように思います。

今回の発言も聖職者候補生について言及しているものであり、あまねく一般人に対して適応させようとしたものではありません。

ですから、私としてはフランシスコ法王がとても慎重に、それでいて明言できる範囲では法王としての考えを口にしたのだと思っています。

・まとめ

個人的に同性愛が「流行」であるというのは、その通りだと思っています。

2013年の発言後、もちろんフランシスコ法王の言葉が問題視されましたが、その時に彼はこう答えています。

「そうした状態（同性愛）の人が善良な人物で、神を求めているとしたら、その人を裁く資格が私たちにあるだろうか」